36Lightweight X11 Desktop Environment メモ →掲示板:LXDEなメモ(Debian/Lubuntu)

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軽量なX11デスクトップ環境のDebian

20111007

もう、何回デビアンをインストールしたことだろう...。
そのデビアンな作法にもすっかり慣れてしまった。現在、私が使うデビアンは、LXDEと決めている。軽いんです。
そして、デスクトップ環境にLXDEを選択しても、GNOMEなアプリケーションやKDEなアプリケーションを使うことができます。

▼インストール用CDのISOイメージファイルのダウンロード

▼インストール用CDの作成

ダウンロードしたISOイメージファイルを任意のライティングソフトでCDに焼きます。

▼インストールマシンのスペック目安(2005年以降発売のモデルが望ましい)
CPU:Pentium4_2.8GHz
Graphic Card:i82865G
RAM:1GB
ーー
※さすがに、Pentium3あたりのマザーボードだと、オンボードのグラフィック性能で動画の再生に難が出るので、旧型マシンの活用と云えども、「i82865G」あたりが境目ではなかろうか?と見当しています。メモリは、大きい方が良いのですが最低でも「512MB」は欲しいところです。私のように複数のアプリケーションを同時に立ち上げて作業するような、ものぐさな使い方をしていると、1GBでも頻繁にswapします。

▼デビアンなインストール作法のメモ

  1. インストーラ(CD)の起動:インストールメニュー:「LXDE」→「Graphical install」
  2. 言語の選択:「日本語」
  3. 場所とキーボードの選択:「日本(106キー)」
  4. ホスト名の設定:任意(wheezy)
  5. ドメイン名の設定:任意(空白/localdomain)
  6. 管理者のパスワードの設定:rootのパスワード設定
  7. ユーザー名とパスワードの設定:「ユーザー名」と「ユーザのパスワード」を設定
  8. パーティショニングの方法:「ガイド - ディスク全体を使う」
  9. ディスクのパーティショニング:「すべてのファイルを1つのパーティションに(初心者ユーザには推奨)」→「パーティショニングの終了とディスクへの変更の書き込み」
  10. ディスクに変更を書き込みますか?:「はい」
  11. ベースシステムのインストール
  12. パッケージマネージャの設定:ミラー「使う」→「日本」→任意(ftp.jp.debian.org)→プロキシ情報「空白」
  13. Debianパッケージ利用調査に参加しますか?:「はい」
  14. ソフトウェア選択:「デスクトップ環境」・「印刷サーバ」・「ファイルサーバ」・「標準システム」
  15. WORKGROUP名の設定:任意(WORKGROUP)
  16. ブートローダのインストール:「はい」
  17. インストールの完了→再起動(▽xdmなログイン)


▼LXDEなデビアンの初期メニュー一覧

▼LXDEなデビアンの初期的(xdm)な作法:「シャットダウン」・「再起動」

apt-get install synaptic

20111007

LXDEなデビアンのインストールが完了して再起動したら、まず、とにかく、synapticをインストールします(必須)。synapticは、GNOMEなデビアンにはデフォルトでインストールされますが、LXDEなデビアンには用意されていません。そこで、ターミナルからroot権限にて、コマンド「apt-get install synaptic」を入力してsynapticをインストールします。

  1. 「LXPanelメニュー」→「アクセサリ」→「システムターミナル・スーパーユーザーモード」(開く:LXTerminal
  2. # apt-get install synaptic(入力)
# apt-get install synaptic
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています
状態情報を読み取っています... 完了
以下の特別パッケージがインストールされます:
apt-xapian-index docbook-xml libcairo-perl libglib-perl libgtk2-perl
libpango-perl librarian0 python-gnupginterface python-software-properties
python-xapian rarian-compat sgml-data software-properties-gtk
unattended-upgrades
提案パッケージ:
app-install-data python-xdg docbook docbook-dsssl docbook-xsl
docbook-defguide libgtk2-perl-doc xapian-doc perlsgml doc-html-w3 opensp
libxml2-utils dwww deborphan
以下のパッケージが新たにインストールされます:
apt-xapian-index docbook-xml libcairo-perl libglib-perl libgtk2-perl
libpango-perl librarian0 python-gnupginterface python-software-properties
python-xapian rarian-compat sgml-data software-properties-gtk synaptic
unattended-upgrades
アップグレード: 0 個、新規インストール: 15 個、削除: 0 個、保留: 0 個。
6,273 kB のアーカイブを取得する必要があります。
この操作後に追加で 23.9 MB のディスク容量が消費されます。
続行しますか [Y/n]? y
~~
~~
menu のトリガを処理しています ...
#

▼「LXPanelメニュー」→「設定」→「Synaptic パッケージマネージャ」(開く)

←synapticは、パッケージ(アプリケーション)のインストール・アップデート・アンインストールを管理するGUIツールです。マシン環境の整備には欠かせない重要なツールです。そして、パッケージの取捨選択が個別環境の使い勝手となるわけです。つまり、ここから自分専用のマシン環境を作り上げていくことになります

それには、まず、各種パッケージがインターネット上にて配布されているリポジトリの管理から進めていく必要があります。リポジトリの管理は、syanpticメニューの「設定」→「リポジトリ」で編集することもできますが、そこでの編集が実際に反映されるファイル「/etc/apt/sources.list」を直接編集する作法を知っておくと理解が深まります。

▼「sources.list」:リポジトリの編集

  1. 「LXPanelメニュー」→「アクセサリ」→「ファイルマネージャ」(開く:PCManFM
  2. 「PCManFMメニュー:移動」→「マイコンピュータ」→「ファイルシステム」→「etc」→「apt」
  3. 「PCManFMメニュー:ツール」→「rootユーザとして現在のフォルダを開く
  4. 「sources.list」を右クリック→「Leafpad」(開く:編集▽
deb http://ftp.riken.jp/Linux/debian/debian/ wheezy contrib non-free main
deb-src http://ftp.riken.jp/Linux/debian/debian/ wheezy contrib non-free main
deb http://security.debian.org/ wheezy/updates contrib non-free main
deb-src http://security.debian.org/ wheezy/updates contrib non-free main
△LXDEの初期インストール時点では、「main」セクションのみが設定されているところへ、「contrib」と「non-free」のセクションも追加記述しておきます。こうすることによって、パッケージの選択肢が増えることになります。他にも、デビアンから利用できるリポジトリがあれば、この「sources.list」ファイルに情報を追加していけばいいわけです。
  1. 「synaptic」で「再読込」

※類似のパッケージ:software-center イマイチ安定していないかも。
※便利ツール:update-manager-gnomeupdate-notifier

gdebigdm3のインストール

20111011

synapticが使えるようになったら、まず、gdebiとgdm3をインストールします。
gdebiは、ローカルから任意のアプリケーションソフトをインストールする際の[*.deb]ファイルを対象としたGUIなパッケージインストラーです。
gdm3は、一般ユーザのログイン・ログアウト環境を整備する目的で導入します(ディスプレイマネージャを、デフォルトなxdmからgdm3へ変更する)。

gdebiのインストール

【1】
1.synapticのクイック検索入力欄に「gdebi」と入力します。
2.パッケージリストにリストアップされた「gdebi」を右クリックして「インストール指定」を選択します。

【2】
1.依存関係により「gdebi-core」も自動的に「インストール指定」対象となります。
2.「適用」ボタンをクリックします。

【3】
1.「サマリ」ウィンドウが開き、インストールの確認メッセージが表示されます。
2.「適用」ボタンをクリックします。

【4】
1.インストール完了。
2.「gdebi」 と「gdebi-core」が「インストール済」のマークに変わっています。

【5】
1.「LXPanelメニュー」→「システムツール」のカテゴリに「GDebiパッケージインストラー」の項目が追加されていることが確認できます。
2.「GDebiパッケージインストラー」をクリックすると、「パッケージインストーラーが開きます」。

【6】
1.ファイルマネージャの「PCManFM」を開いて、保管されている任意の「*.deb」ファイルを右クリックすると、「GDebiパッケージインストーラー」の項目が組み込まれて表示されることが確認できます。

【7】
1.上記の手順で、「GDebiパッケージインストーラー」の項目をクリックすると、指定の「*.deb」ファイルを対象に「パッケージインストーラー」が立ち上がってきます。
2.「パッケージをインストール」ボタンをクリックします。
3.「*.deb」ファイルのインストール完了
※「gdebi」を使わない場合は、ターミナルから「dpkg」コマンドを使って「*.deb」ファイルをインストールします。


gdm3のインストール

(※追記:「gdm3からkdmへ変更(ディスプレイマネージャ)」参照)20111118

【1】
1.gdebiの時と同様に、synapticのクイック検索入力欄に「gdm3」と入力します。
2.パッケージリストにリストアップされた「gdm3」を右クリックして「インストール指定」します。
3.「適用」ボタンをクリックして進めます。
4.インストールの進行途中で、「ディスプレイマネージャの選択画面」が表示されますので、ここで「gdm3」を選択して「進む」をクリックします。
5.インストールが完了します。

【2】
1.「gdm3」のインストール完了後、メニュー項目を確認してみます。
2.「設定」のカテゴリに「ログイン画面」の項目が追加されいます。
3.「システムツール」のカテゴリに「ウィンドウから新しいログイン」・「新しいログイン」が追加されています。

【3】インストール直後のログアウト画面
1.「一般ユーザ」でのログアウト画面に「サスペンド」と「ハイバネート」の項目が追加されています。
2.「gdm3」をシステムに反映させるために「再起動」します。
3.「LXPanelメニュー」→「アクセサリ」→「システムターミナル・スーパーユーザーモード」を起動して、
# reboot

【4】ログイン画面(gdm3)
1.最起動後のログイン画面が「xdm」から「gdm3」の様式に変わっています。
2.「一般ユーザ」でログインします。

【5】ログアウト画面(gdm3)
1.「ログアウトメニュー」の中に、「シャットダウン」・「再起動」・「ユーザの切り替え」項目が追加されています。
2.以上で、「一般ユーザ」から直接「シャットダウン」・「再起動」操作ができるようになりました。

【6】自動ログインの設定(gdm3)
1.「再起動する度に、お決まりのユーザ名とパスワードを入力するのが面倒だ。」という場合は、「自動ログインの設定」をしておくと手間が省けます。
2.「LXPanelメニュー」→「設定」→「ログイン画面」
3.「ログイン画面の設定」ウィンドウが開きます。
4.右下のロックされた鍵アイコンをクリックしてrootのパスワードを入力します。
5.自動ログインするユーザ名を指定します。
6.自動ログインするまでの待機時間を設定します。(数秒)
7.右下のロックが外れている鍵アイコンをクリックします。
8.「閉じる」ボタンをクリックします。
9.試しに「再起動」してみる。

update-notifierの導入

20111013

各種パッケージのアップデートは、リポジトリの中でメンテナンスされています。ですから、どのパッケージがいつアップデートされたのかを知る必要があります。手順的には、前出のsynapticを開いて「再読込」操作でアップデート情報を確認することができますので、その時点でアップデートを適用すれば良いわけです。しかし、アップデート情報をいつのタイミングで取得するのか、そのキッカケはなかなか掴みにくいものです。最も、「毎日必ず1回は定期チェックする」という習慣を身に付けておけばよいのかもしれませんが、それもままならないのが世の常でしょう。

そこで、導入しておきたいのがアップデート情報を通知する「update-notifier」というパッケージです。synapticからインストールしておくと重宝するでしょう。update-notifierをインストール指定することによって、依存関係からupdate-manager-gnomeも導入され、「LXPanelメニュー」→「設定」の中に「アップデート・マネージャ」という項目が追加されます。

【1】
1.「アップデート・マネージャ」をクリック
2.rootのパワードを入力
3.「Update-Manager」のウィンドウが開きます。
4.ウィンドウ左下の「Settings」ボタンをクリック

【2】
1.「ソフトウェアの配布元」(Software Sources)ウィンドウが開きます。
2.「アップデート」タブを開く。
3.「自動アップデート」項の「アップデートをチェック」にチェック「レ」を入れ、周期を「毎日」に設定します。
4.「インストール可能なアップデートについて通知のみ行う」にチェック「レ」を入れます。
5.「閉じる」ボタンをクリック
以上で、update-notifierの準備が整いました。

【3】
1.自動アップデートがアップデートを検知すると、パネルの通知領域にアップデートの通知アイコンが表示されます。
【4】
1.アップデートの通知アイコンをクリックして「Update-Manager」からアップデートの適用操作を行っても良いのですが、synapticでの操作性に慣れるという意味でも、アップデートの適用操作はsynapticから行うよう心がけたほうが良いでしょう。
2.synapticを開くと、アップデートされているパッケージに★印が付いた状態で表示されます。
3.「すべてアップグレード」ボタンをクリックします。

【5】
1.依存関係も含めたアップデート(または、新規インストール)されるパッケージ一覧の確認ウィンドウが開きます。
2.「マーク」ボタンをクリックします。

【6】
1.マークされたアップデートパッケージが反転表示されます。
2.「適用」ボタンをクリックします。

【7】
1.「サマリ」ウィンドウが開き、インストールの確認メッセージが表示されます。
2.「適用」ボタンをクリックします。
以上で、アップデートの適用が完了し、パネルの通知領域に表示されていたアップデートの通知アイコンは消えます。

▼システムの再起動
アップデートの際に、アップデートされたパッケージの種類によっては、システムの再起動が必要となる場合があります。そのような場合は、パネルの通知領域に「システムの再起動」アイコンが表示されます。

「システムの再起動」アイコンをクリックして、▽

「すぐに再起動」ボタンをクリックします。△

WindowsからLinuxへ移行するハードル

20111016

Windows Vista が発売された頃だったろうか、私はWindowsからLinuxへの移行を模索し始めました(2007年8月)。

そこには、従来のWindows XPマシンの環境では、Windows Vistaを快適に使うことができない。という事情があったからです。Windowsの新しいOSは、マシンにも新しいパワーを要求する。好むと好まざるとに拘わらずです。それが時代の示す方向だから、と受け入れるにはいささか躊躇するものがありました。それは、まだ使えるWindows XPのマシンをどうするか?という問題です。

そんな折り、「Linuxが軽い」と聞き及んだので、Windows XPのマシンの中でもやや古めの環境である、Pentium3クラスのマシンにLinuxをインストールしてみるところから始まりました。ところが、Linuxと言っても驚くほどの種類があることに、まず気付かされます。世界のディストリビューション・ベスト100を眺めてみても、自分にとって適切で実用的なLinuxはどれなのか?なかなか判断がつきません。そこで、重要なことは日本語が扱えることで、日本語の解説情報も豊富にあるディストリビューションが望ましい、と考えました。

そして、時期折々に各種ディストリビューション( Vine LinuxFedoraopenSUSEPuppy LinuxTurbolinuxKNOPPIXUbuntuLinux MintDebian GNU/Linux )のインストール試行を繰り返す中で、私は、「Debian」に照準を合わせることにしました。Debian JP Projectの豊富な日本語解説情報や、日々の活発な活動が頼もしかったからです。

Linuxディストリビューション(流派)の選択は、個別な好みと事情によって分かれるところだと思います。ただ、各種ディストリビューションにはそれぞれ独自の「作法」があって、2種類以上のディストリビューションを同時に併用することは混乱のもととなるでしょう。ですから、ディストリビューションの選択が、意外と重要な岐路となります。

たとえばDebianは、安定したパッケージメンテナスで定評があり、比較的古いマシン環境にも幅広く対応している反面、各種パッケージの最新バージョンのリポジトリへの導入までにやや時間を必要とする側面があります。一方、UbuntuやFedoraは、比較的新しい環境整備に重点を置き、最新の技術をいち早く堪能することができるであろう反面、いささか古いマシン環境では十分に動作しない場合もあるようです。何れにしても、OSとマシン環境との相性は検証されなければなりません。そこの部分を自己責任で行うか、ベンダーに任せるか、という選択が出発点になりますね。(ディストリビューションと出会うシチュエーションにも重要な要素があるのかも;-)

Windowsパソコンの場合は、街の家電量販店でも入手することができます。しかし、Linuxはそういうわけにはいきません。Linuxがプレインストールされたパソコンを店頭で購入できるのは極々限られたケースではないでしょうか。現在では、「LinuxMania」が、3種類のディストリビューション「Ubuntu,Fedora,CentOS」に対応したLinuxPCを販売していたり、「Epson Direct Shop」の一部機種がTurbolinuxを扱っていたりしましすが、いずれも通販です。Linuxマシンを店頭で購入できる、という社会的普及体勢には至っていません。(Androidなスマートフォンは爆発的に普及しているようですが;-)

つまり、Linuxパソコンは、一般的には、まだまだ自分でインストールする必要がある、ということです。そして、この作業が最初の大きなハードルとなります。買ってすぐに使えたWindowsパソコンとは大きな違いですね。それが1台目のLinuxパソコンであれば、目指すところがまだイメージできていない状態での作業となりますので、文字通り「手探りな作業」となることでしょう。とは言うものの、インストールができてしまえば、Linuxのデスクトップ環境もWindowsのデスクトップ環境も操作性には大きな隔たりはありませんので、「案ずるより産むが易し」だろうと思います。

さて、Linuxをインストールするためには「インストールCDを作成」する必要があります。そして、「インストールCDを作成」するためには、当該の「ISOイメージファイル」を事前にダウンロードしておく必要があります。実は、この「インストールCDを作成」する作業こそが、最初の大きなハードルの大部分を占めていることになると思います。そして多くの場合、この作業はWindowsパソコンで行われることになるのでしょう。

  1. 当該ディストリビューションの「ISOイメージファイル」をダウンロードする
  2. 「ISOイメージファイル」をCDに焼いて「インストールCDを作成」する

ここまでが、Windowsパソコンでの作業となりますね。
Windowsで「インストールCDを作成」には、WindowsマシンにCD-Rに対応したCDーRWドライブが搭載されていて、「ISOイメージファイル」に対応したライティングソフトがインストールされている必要があります。Windows用のライティングソフトは種類がたくさんありますので、使い慣れたものを使うのがよろしいかと思います。ちなみに、フリーで使えるものでは、DeepBurnerがお勧めかも。

では、Windowsマシンの準備が整ったところで「ISOイメージファイル」をダウンロードします。各ディストリビューションのWebサイトにて「ISOイメージファイル」のダウンロードページがアナウンスされていると思いますのでその指示に従ってください。あるいは、ミラーサイトを利用する方法もあります。

たとえば、北陸先端科学技術大学院大学のミラーサイト「Welcome to FTP.JAIST.AC.JP」 http://ftp.jaist.ac.jp/から、「pub」→「Linux」とたどって、http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/を開くと、主要なディストリビューションのフォルダが並んでいます。もし、まだ、自分のディストリビューションを絞りきれていない場合は、こういったミラーサイトを活用していろいろなディストリビューションの「ISOイメージファイル」を手早く入手して、まずは試してみるのもいいでしょう。マシンとの相性もあることでしょうから。

http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/CentOS/6.0/isos/i386/
http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/Debian-CD/current/i386/iso-cd/
http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/Fedora/releases/15/Live/i686/
http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/Gentoo/releases/x86/current-iso/
http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/LinuxMint-ISO/stable/11/
http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/Vine/Vine-6.0/IMAGES/
http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/openSUSE/distribution/openSUSE-current/iso/
http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/ubuntu-jp-cdimage/releases/natty/
△「ISOイメージファイル」は、いずれも拡張子が「.iso」となっているファイルです。
※参考資料:ISOイメージをCD-R(W)に書き込むには - Ubuntu Japanese Wiki

◆そして、私が使っているのが、LXDEなDebianです。
HTTP/FTP を使って Debian CD/DVD イメージをダウンロードする」ページでは、「公式の安定版」と「公式のテスト版」が案内されています。「安定版」と「テスト版」とでは何が違うのか?
また、 「安定版」と「テスト版」のそれぞれに複数の「.iso」ファイルがリストされています。
どれを選べばいいのでしょう?

▼公式の安定版 (stable)リリース用 CD/DVD イメージ
http://cdimage.debian.org/debian-cd/6.0.3/i386/iso-cd/
 debian-6.0.3-i386-CD-1.iso ……………………【GNOME】
 debian-6.0.3-i386-businesscard.iso
 debian-6.0.3-i386-kde-CD-1.iso ………………【KDE】
 debian-6.0.3-i386-netinst.iso
☆debian-6.0.3-i386-xfce+lxde-CD-1.iso ………【XFCEまたはLXDEを選択】
▼公式のテスト版 (testing)ディストリビューション用 CD/DVD イメージ (1 週間おきに更新)
http://cdimage.debian.org/cdimage/weekly-builds/i386/iso-cd/
 debian-testing-i386-CD-1.iso …………………【GNOME】
 debian-testing-i386-kde-CD-1.iso ……………【KDE】
☆debian-testing-i386-xfce+lxde-CD-1.iso ……【XFCEまたはLXDEを選択】

「安定版」が正式リリースされたものですから、通常は「安定版」に着目するれば良いでしょう。「安定版」にはリリース(バージョン)ナンバーが付与されます。そして、Debianで使える主なデスクトップ環境には「GNOME」「KDE」「XFCE」「LXDE」と4つの選択肢があり、それぞれに「ISOイメージファイル」が用意されているわけです。Debianのデフォルトは「GNOME」です。「安定版」にある「businesscard.iso」や「netinst.iso」は、ダウンロードサイズを軽減した「ISOイメージファイル」ですので、「GNOMEなDebian」を求める人は「netinst.iso」をダウンロードされたほうがいいでしょう。なにかと作業の時間短縮になります。ただ、私はデスクトップ環境に「LXDE」を使いますので、ダウンロードする「ISOイメージファイル」は、「xfce+lxde-CD-1.iso」が対象となります。デスクトップ環境の選択も「好み」だと思いますが、私は「軽さ」を最優先して「LXDE」を選んでいます。

「テスト版」にはリリースナンバーは付与されません。常に「testing」という名で表記されます。ただ、開発コードネームが与えられますので、一般的にはこのコードネームで「テスト版」の区別がなされるんだと思います。現時点の「テスト版」のコードネームは「Wheezy」です。ちなみに「安定板」のコードネームは「Squeeze」です。

「Squeeze」と「Wheezy」の最も大きな違いは何か?....と個人的に検討してみると、「Wheezy」のリポジトリでは「mozc」が管理されていますが、「Squeeze」ではリポジトリから「mozc」をインストールして使うことができません。という点で、できるだけ「Wheezy」の利用をお勧めいたします。私は苦労して「Squeeze」に「mozc」をインストールして使っています。通常のデスクトップパソコンとして使うのであれば、ぜひ、テスト版「Wheezy」の「debian-testing-i386-xfce+lxde-CD-1.iso」をダウンロードしてみてください。

Windowsパソコンでダウンロードした「ISOイメージファイル」を元に、ライティングソフトで「インストールCD」の作成が完了したら、「Linuxパソコン」の出番です。この「Linuxパソコン」ですが、多くの場合、元々は「WindowsXP」パソコンとして使っていたものが多いのだろうと思われますが、「CDブート」ができる設定であることだけは(BIOSを)確認しておきましょう。

■「インストールCD」をCDドライブにセットして、電源を入れたら「インストール」の開始です。

ーー
▽参考資料