36Lightweight X11 Desktop Environment メモ【3】 →掲示板:LXDEなメモ(Debian/Lubuntu)

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「Windows XP」から「LXDEなWheezy」へ

20111110

【LXDEなWheezy】debian-testing-i386-xfce+lxde-CD-1.iso の初期インストールが完了した時点での様相は、Windows XPのそれと似ているところがあります。アプリケーション群も必要最小限のものしかインストールされません。そして、私が稼動させているマシンのスペックは、Pentium4 2.8GHz 1GB(RAM)です。おそらく、大雑把な目安として、2005年以降発売の「Windows XP sp2」搭載仕様のマシンであれば、【LXDEなWheezy】は快適に動作するんじゃないでしょうか。ただし、できれば、メモリは積めるだけ積んでおいたほうがよろしいかと思います。(「Windows XP sp2〜sp3」を快適に使うには、少なくとも512MBのメモリ搭載はあるかと思います)

私の場合、常時起動させておくアプリケーションが、Sylpheed(メール)、Google Chrome(ブラウザ)、PCManFM(ファイルマネージャ)、KeepNote(アイデアプロセッサ)、Calc(LibreOffice)と広げておき、加えてBluefishやShowfotoなどを必要に応じて起動させるというものぐさな使い方をするものですから、512MBあたりのメモリだとすぐに消費してしまうようです。特に、Google Chromeで20以上ものページを常時表示させておくという使い方がメモリを圧迫させているようではあるんですが....^^;

さて、現在「テスト版」なWheezyが、次期「安定版」としてリリースされるのは、およそ2013年2月以降の予定でしょうか。「Windows XP sp3」のサポートも「2014年4月8日」で終了となります。だからといって、「XP sp3」のマシンに「Windows 7」を載せ替えインストールしたとしてもマシンスペック的に無理が生じることでしょう。「Windows XP」→「Windows 7」への移行にはどうしてもマシンの買い替えが必要となります。そこで、浮いてくるのが「Windows XP」な「マシン本体」ということになるわけですね。おそらく、「Windows XP」→「LXDEなWheezy」へOSを載せ替えることによって、マンシの延命ができるのと同時に、「気楽なインターネット専用マシン」〜「スケジュール(個人情報)管理」くらいの守備範囲であれば、十分に有効活用していけるだろうと思います。もちろん、それ以上のことにも応えてくれるとは思いますが。使い方はアナタ次第(^^)。

※「Windows 7」でないと成果物が作れない、という場合を除いて、「Windows XP」→「LXDEなWheezy」への移行を検討されてみてはどうでしょうか。....え?....ネットとスケジュール管理なら「スマフォ」のほうが便利、だって?そうそう、これからの時代は「同期ツール」なんですよね。だから、ネットに繋がる端末があれば「それでイイ」んです。

Ver. Code name Release(安定版) Security Support
-- windows 8 未定:2012/??/ ??:MSサポート検索
-- windows 7 2009/10/22 2015/01/13まで
-- windows Vista 2007/01/25 2012/04/10まで
sp3 windows XP 2008/04/21 2014/04/08まで
sp2 windows XP 2004/09/17 2010/07/13:終了
7.0 wheezy 未定:2013/02/以降? 未定:2016/02/あたり?
6.0 squeeze 2011/02/06 未定:次の安定版リリースの1年後(2014/02?)まで
5.0 lenny 2009/02/14 未定:2012年?月まで
4.0 etch 2007/04/08 終了

【余談】「Trinity Desktop Environment」

20111116

Trinity Desktop Environment」はユニークなプロジェクトです。

KDEは、3.5.10から4.0(現在のWheezyでは、4.6.5)へと移行したわけですが、この時の隔たりがあまりに大きく、私自身もKDE3.5.Xの愛用者でありながら、4.0への移行には従いていけなかった一人でもあります。そんなKDE3.5.Xの愛好家たちによって、独自にKDE3.5.X環境をメンテナンスするプロジェクトが「TDE」として立ち上がったようです。

思えば、Etch,LennyとKDEに馴染んできたところで、SqueezeからはKDE4.0が導入されることになり、これを試してはみたものの想像以上に「重く」、私のマシン環境ではとても使い物になるものではありませんでした。残念ながら、SqueezeからはKDEを断念しました。そこで、なんとかGNOMEをKDE的に使えないものか?とか、Mint(LMDE)やXfceなども試していたところで「LXDE」を知り、現在に至っているわけです。もちろん、QtなKアプリケーションを全く手放したわけではありません。今でも、お気に入りのKアプリは個別インストールして「LXDE」から使っています。あるいはまた、Kアプリケーションの中には、3.5.Xから4.0へ移行する際に開発が止まってしまったものもあるようで、「TDE」の背景には、4.Xでは使えなくなってしまったアプリを3.5.X環境のまま使い続けたいというユーザも多いのかもしれませんね。

現在「TDE3.5.13」は、Squeezeに対応しているようですが、次期Wheezyにも継続して対応していってくれるといいですね。

KDE TDE

ただ、私個人としては、今後デスクトップ環境としての「TDE」を使うことはないだろうと思います。それは、「LXDE」のデスクトップ環境のほうがはるかに「軽い」し、「LXDE」から任意のKDE4.XなKアプリを使うことができるからです。しかし、この先、そのKDE4.XなKアプリがあまりに重荷になるようであれば、その時は、「TDE3.5.X」なKアプリをリポジトリするかもしれません。こういう選択肢の広がりって、けっこう重要なポイントなんですよね、個人的には。

実際、私自身が「LXDEに救われた」と言っても決して大袈裟ではないと思っています。「Xfce」という選択肢もあったんですが、「LXDE」はWindowsのインターフェースに良く似ていて「馴染みやすい入り口」が用意されていたことと、なんといってもその「軽さの体感」が一番の魅力でした。デスクトップ環境としては後発な「LXDE」ですが、今後は多くのディストリビューションの中で採用が進んでいくんじゃないでしょうか。GNOMEやKDEが先進的で重量級なデスクトップ環境を整備していく一方で、XfceやLXDEなどの「軽さ」を追求したデスクトップ環境が選択肢のひとつとしてラインナップされていることがLinuxの頼もしく懐深いところなんでしょうね。

【余談】「Lubuntu」は「LXDEなUbuntu」

20111117

先進的指向なUbuntuとは、これまで何かと縁が持てませんでした。しかし、「LXDEなUbuntu」の「Lubuntu 11.10(Oneiric Ocelot)」なら、私のVirtualBoxにもインストールして稼動させることができました。これでUbuntuの世界を垣間見ることができます。ちょっと、色気を感じてしまいますねぇ〜>「Lubuntu 11.10(Oneiric Ocelot)」。

「Ubuntu 11.10(Oneiric Ocelot)」のUnity(標準デスクトップ環境:ビデオメモリ128MB以上)は、基本的に3Dグラフィックな世界なので、Windows XP世代のベーシックなマシンには不向きなのだろうと思います。Windows 7以降のマシンが望ましいのでしょう。ただ、3DなUnityに未対応な非力マシンに対しては「Unity-2D」が対応するしくみになっているそうなので、LXDEな「Lubuntu」をインストールした上で、デスクトップ環境を「Unity-2D」にスイッチして体験することはできました。ちなみに「Unity-2D」は、「Qt」で作られているらしい。

GNOME3から、そのデスクトップ環境の名称は「GNOMEパネル」から「GNOME Shell」に改められ、「Fedora」や「Debian Wheezy」での実装が進む中、Ubuntuではこれを「Unity」に置き換えて「標準」としています(もちろん、「GNOME Shell」の別途インストールも可能)。「GNOME Shell」と「Unity」は「似て非なるもの」のように思えるのですが、そこにはUbuntuの戦略があるのでしょう。インターフェースが大きく変わるのは時代の区切りを明確に表すところなのでしょうが、一方で、「伝統的なスタイルの継承」路線も伸びていくところがLinux世界の面白いところですね。私は「Lubuntu」が好み。

正直なところ、私は新しいインターフェースである「GNOME Shell」や「Unity」への関心はありません。それよりも、Ubuntuのリリース進捗が気になります。「Lubuntu」なら私のマシン環境でも実用可能となると、LXDEなDebianの「テスト版」と対比させた場合、どちらをデスクトップマシンとして運用したほうが私にとって快適か?。実は、この選択が非常に悩ましいのです。「Lubuntu」を知ってしまった贅沢な悩みですね。;ー)

かくして、私は「LXDEなWheezyのVirtualBoxの中で、“Lubuntu”を稼動させる」ことにしました。いつか、「Lubuntuの作法」を記録していくようになるかもしれません。